2009/09/19

生物として当たり前の光景

久しぶりに弱肉強食、食う食われるの関係を目の当たりにした。
生物として当たり前の光景なのだけれど、大人になってからはめっきり意識しないようになってしまっていたので、それは新鮮であった。

甥っ子は捕まえたカマキリとバッタを何の気無しに同じ入れ物に入れてしまった。
それが4歳児にとって衝撃の光景の始まりとなった。

はじめ、カマキリは空腹ではなかったためかバッタがテリトリーに入っていても何もなかった。
これが人間とその他の生物の「美味しそうな物が目の前にあるから味見してみる」/「生きるために必要な時に必要な分だけを食す」の違いなのだろう。

甥っ子と私は「カマキリのお腹おっきいーねー。卵入ってるのかな?それともハリガネムシって寄生虫が入ってるのかな?」などと和やかに談笑していた。
そんな談笑をしている最中、突如バッタの動きが激しくなった。

どうやらバッタはカマキリから逃げたがっているようだった。
きっと、捕食活動開始の合図があったのだろう。

甥っ子がカマキリとバッタを入れた入れ物にはしっかりと蓋がされており逃げ場はない。
この時点で、バッタはバキ(格闘マンガ)と違ってカマキリに勝てるはずがないのだから結末は目に見えていた。
http://yabou.web.infoseek.co.jp/diary/hanpera/baki-2.htm
カマキリはバッタを逃がすまいと鋭いカマで鷲掴みし、動きを止めるため首根っこから・・・。

甥っ子もはじめは口をポカーンとさせていたようだけれど、上下左右全ての角度から捕食を観察し食物連鎖に関して学習していた。
どれだけ記憶に残るかはわからないけれど、後々、何らかの本の活字から何となく想像し学ぶより、目の前で実際の光景を見て学ぶ方が数十倍役に立つだろう。

カマキリとバッタを同じ入れ物に入れた時点でこうなることは分かっていたけれど、甥っ子にとって素晴らしい経験ができるだろうと一部始終を見守っていたのだった。

自然に触れ合うとは「緑に溢れた空間に居る」というだけでなく動植物、虫たちの活動を観察することも是非オススメしたい。
きっと、こういった自然の生業を目にすることは仕事をする上でもアイデアを閃くための栄養になるんだろうと思う。

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