2010/04/12

Appleがマルチプロセス対応のWebKit2を発表

既に、レンダリングエンジンにWebKitを使ったChromeブラウザはマルチプロセスな作りになっていて、タブ毎、Chrome拡張毎にプロセスが分かれています。
そのため、何れかのタブ、Chrome拡張に問題が起こって落ちることがあってもブラウザ全体が落ちる事は少ないようです。
(ChromeにはStable, Beta, Devとチャンネルが分かれていて、Devチャンネルだと落ちることもたまにあります)

で、WebKitを中心的に開発しているAppleが提供するSafariですが、こちらはまだマルチプロセスではありませんでした。
今回発表されたWebKit2を組み込んだSafari 5?の登場(リリース日不明)によって、Safariもマルチプロセスへと変わっていくのでしょうね。
HTML5やCSS3対応が注目されていますがこの辺の動向も重要です。

WebKit2とWebKitでは一部APIに互換性がないらしいので、Chromeと同様、WebKitを組み込んでいるプロダクトも切り替えは慎重に行う必要がありそうです。

WebKitを組み込んだプロダクトとしては、Safari(iPhone/Mac/Windows), Adobe AIR, Google Chrome...(WebKitを使用するソフトウェア)というように多くあります。
各プロダクトの中の人はこれから大変そうですね。

WebKit2の概要はWebKitのTracで紹介されています。
http://trac.webkit.org/wiki/WebKit2

Mac WebKit, WebKit2, Chromium WebKitのプロセスアーキテクチャが図解されており、APIレイヤーがそれぞれどこで分かれているかなどが読み取れます。

http://journal.mycom.co.jp/news/2010/04/12/051/index.html


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